三十代後半、ふと鏡を見た時に感じた分け目の変化。以前はもっと髪が密集していたはずなのに、なんだか地肌が透けて見える気がする…。気のせいだと思いたかったけれど、シャンプー時の抜け毛も心なしか増えているようで、不安は募るばかりでした。育毛剤を使うのにはまだ少し抵抗があった私が、最初に試してみようと思ったのがサプリメントでした。特に気になったのが、女性ホルモンと似た働きをすると言われる「大豆イソフラボン」系のサプリメント。年齢的にもホルモンバランスの乱れがあるのかもしれない、と思ったのが選んだ理由です。ドラッグストアでいくつかの製品を比較し、口コミなども参考にしながら、続けやすそうな価格帯のものを選び、半信半疑ながらも飲み始めることにしました。最初の1ヶ月、2ヶ月は、正直なところ大きな変化は感じませんでした。抜け毛の量が劇的に減るわけでもなく、髪が急に増えるわけでもありません。「やっぱりサプリメントなんて気休めなのかな」と諦めかけたこともありました。それでも、「最低でも3ヶ月は続けてみよう」というメーカーの推奨期間を信じ、飲み忘れがないように毎日続けました。変化を感じ始めたのは、3ヶ月を過ぎたあたりからです。まず気づいたのは、髪の毛に少しハリが出てきたような感覚でした。以前はもっとペタッとしていたのが、少しふんわりするようになった気がしたのです。そして、半年が経つ頃には、シャンプー時の抜け毛が、飲み始める前よりは少し減っているかな?と感じられるようになりました。もちろん、サプリメントだけで薄毛が完全に治ったわけではありません。でも、飲み始める前よりは、髪の状態に対する不安が少し和らいだのは確かです。この間、サプリメントを飲むだけでなく、睡眠時間をしっかり取るようにしたり、タンパク質を意識した食事を心がけたりもしました。サプリメントの効果なのか、生活習慣の改善のおかげなのか、あるいはその両方なのかは分かりません。でも、私にとってサプリメントは、薄毛と向き合うきっかけとなり、生活全体を見直す良い機会を与えてくれた存在です。過度な期待はせず、あくまで体調管理のサポートとして、これからも上手に付き合っていきたいと思っています。