コンテンツへスキップ

頭寒足熱足裏のツボで全身の巡りをサポート

「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、頭部を涼しく保ち、足元を温めることが健康に良いとする、東洋医学の基本的な考え方の一つです。頭部に熱がこもると、のぼせや不眠、イライラなどの不調を引き起こしやすく、逆に足元が冷えると全身の血行が悪くなり、様々なトラブルの原因になるとされています。この考え方は、薄毛対策にも応用できる可能性があります。頭皮の血行不良は薄毛の要因の一つですが、その原因は頭部だけにあるとは限りません。足元の冷えなどによる全身の血行不良が、結果的に頭皮への血流を悪化させているケースも考えられるのです。そこで注目したいのが、足裏にあるツボです。足裏は「第二の心臓」とも呼ばれ、全身の様々な器官や部位に対応する反射区やツボが集中しているとされています。足裏のツボを刺激することで、全身の血行を促進し、内臓の働きを整え、自律神経のバランスを調整する効果が期待できます。薄毛対策という観点から特に注目されるのが、「湧泉(ゆうせん)」というツボです。足の裏の土踏まずのやや上、足の指を曲げた時に最もへこむ部分にあります。「生命エネルギー(泉)が湧き出る」という意味を持つ重要なツボで、全身の血行促進、疲労回復、冷え性の改善、腎臓機能の活性化などに効果があるとされています。東洋医学では腎臓は髪の健康とも深く関わると考えられているため、湧泉への刺激は間接的に髪への良い影響も期待できるかもしれません。押し方は、両手の親指を重ねて、息を吐きながらゆっくりと3〜5秒ほど押し、息を吸いながら力を抜く、という動作を数回繰り返します。ゴルフボールなどを足裏で転がして刺激するのも手軽でおすすめです。足裏のツボ押しは、入浴中やお風呂上がりなど、足が温まっている時に行うとより効果的です。足を温めること自体も血行促進につながります。全身の巡りを整え、「頭寒足熱」の状態を目指すことは、薄毛対策だけでなく、体全体の健康維持にとっても有益なアプローチと言えるでしょう。