AGA治療は長期戦です。プロペシアの効果を持続させるためには、数年、あるいは数十年という単位で薬を飲み続けなければなりません。そこでどうしてもネックになるのが「費用」の問題です。先発医薬品であるプロペシアは、保険適用外の自由診療となるため、一ヶ月あたり七千円から一万円程度の出費となるのが一般的です。毎月の固定費として考えると、決して軽い負担ではありません。そこで賢い選択肢として注目されているのが、ジェネリック医薬品(後発医薬品)である「フィナステリド錠」です。プロペシアと同じ効果を期待できながら、コストを大幅に抑えることができるこの選択肢について、その安全性や違いを解説します。ジェネリック医薬品とは、新薬(先発医薬品)の特許期間が満了した後に、他の製薬会社が同じ有効成分を使って製造・販売する薬のことです。開発費がかからない分、価格を安く設定できるのが最大の特徴です。プロペシアの特許期間も既に終了しており、現在では国内の多くの製薬メーカーから「フィナステリド錠」という名称でジェネリックが販売されています。その価格はクリニックによって異なりますが、プロペシアに比べて三割から五割ほど安くなるケースが多く、年間で数万円の節約になることも珍しくありません。長期的な治療を続ける上で、このコスト差は非常に大きなメリットとなります。「安いと効果が落ちるのではないか」「安全性が心配だ」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、ジェネリック医薬品は厚生労働省の厳格な審査をクリアして承認された薬であり、有効成分の種類や量、効き目、安全性は先発医薬品と同等であることが保証されています。違うのは、薬の形状や色、そして添加物(コーティング剤や保存料など)だけです。添加物が異なるとはいえ、それらも安全性が確認されたものしか使用されていないため、アレルギーなどの特別な事情がない限り、体への影響や発毛効果に差が出ることはまずありません。つまり、フィナステリド錠を選んでも、プロペシアと同じようにAGAの進行を食い止めることができるのです。現在、国内でフィナステリド錠を製造しているのは、ファイザーやサワイ、東和薬品といった信頼できる大手ジェネリックメーカーが中心です。これらのメーカーは品質管理も徹底しており、安心して服用することができます。クリニックによっては、プロペシアと複数のジェネリックを取り扱っており、患者が予算に合わせて選べるようになっているところも増えています。「ブランドにこだわりたい」「先発品の安心感を買いたい」という人はプロペシアを選べば良いですし、「中身が同じなら少しでも安く済ませたい」という人は迷わずジェネリックを選ぶべきです。